10代で不動産取引業に入ったら、月給いくら?【2024年厚労省統計・男女別・15年推移】

📌 このページについて: 不動産取引業(売買仲介)は、宅建士資格が「必置資格」となっており、売買契約の重要事項説明には宅建士が必須です。本ページは、10代で不動産取引業への就職を検討している方向けに、実際の給与水準を厚労省統計から分析したものです。

進路選択の時期。10代で不動産取引業への就職を検討している方へ。実際の給与水準をデータで把握することが重要です。
厚生労働省の統計データから、男女別・15年推移の給与実態を正確にお伝えします。

データ出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2024年) | 対象: 民営事業所(10人以上)、~19歳

💰 2024年最新:10代の給与実績

10代で不動産取引業に入った場合、2024年の給与は以下の通りです。過去15年平均と比較すると、2024年は特に高い水準となっています。

【2024年】全体平均

288万円

月給23.3万 | 賞与9.1万

【15年平均】全体平均

229万円

月給18.5万 | 賞与7.1万

2024年 vs 15年平均

+59万円

+26%上昇

10代で不動産取引業に入った場合、2024年の年収は約288万円。月給は約23万円です。過去15年平均(229万円)と比較して59万円高く、人手不足と市場活況による給与上昇が反映されています。

👥 男女で給与に差があるのか【高卒比較】

10代で入社する場合、ほぼ全員が高卒です。男性と女性で給与にどのような差があるのでしょうか。2024年と過去15年平均では傾向が逆転しています。

区分 男性年収 女性年収 男女差 月給差
2024年・高卒 268.3万円 330.9万円 女性+62.6万円 女性+5.2万円
15年平均・高卒 242.4万円 222.5万円 男性+19.9万円 男性+1.8万円

⚠️ 重要:2024年は女性優位の異常値

過去15年平均では男性が女性を約20万円上回っています(男性242万円 vs 女性222万円)。
しかし2024年は女性が男性を62.6万円上回るという逆転現象が発生。これは2024年という特定の年における一時的な現象と見なすべきで、「女性の方が高給」という一般的傾向ではありません。

📊 過去15年:10代給与の推移

2010年から2024年まで、10代の給与がどのように変わってきたのでしょうか。

📈 解釈: 2024年の全体平均288万円は、過去15年平均229万円を大きく上回ります(+59万円、+26%)。特に女性高卒は2024年に330.9万円と過去最高を記録。ただし、2011年の男性高卒350万円のような異常値も過去にあり、年による変動が大きい点に注意が必要です。

📅 年別データ一覧(2010年〜2024年)

過去15年間の10代(不動産取引業)給与データを一覧で確認できます。

男女計・学歴計

月収 賞与 年収 平均年齢 勤続年数 労働者数
2024年23.25万9.10万288.1万19.1歳0.9年130人
2023年19.12万6.75万236.2万19.1歳0.8年190人
2022年19.80万5.53万243.1万19.4歳0.9年290人
2021年18.09万9.95万227.0万19.1歳1.0年220人
2020年18.25万5.50万224.5万18.8歳0.7年240人
2019年18.47万6.74万228.4万18.9歳0.7年110人
2018年18.90万9.21万236.0万19.2歳0.9年140人
2017年18.70万8.85万233.3万19.2歳1.1年100人
2016年19.13万5.27万234.8万19.2歳1.0年80人
2015年17.15万6.45万212.3万19.0歳0.8年140人
2014年16.39万4.42万201.1万18.9歳0.8年140人
2013年16.12万5.73万199.2万19.3歳0.9年90人
2012年19.02万17.25万245.5万19.2歳0.8年110人
2011年18.95万5.45万232.9万19.3歳1.3年70人
2010年15.88万1.04万191.6万18.8歳0.6年120人
15年平均18.48万7.15万228.9万19.1歳0.9年145人

男性・高卒

月収 賞与 年収 平均年齢 勤続年数 労働者数
2024年21.56万9.58万268.3万19.2歳0.8年70人
2023年18.33万5.18万225.1万18.8歳0.7年80人
2022年21.43万4.60万261.8万19.4歳0.6年140人
2021年18.69万10.58万234.9万19.1歳0.9年90人
2020年19.28万8.14万239.5万19.0歳0.7年70人
2019年17.92万3.49万218.5万18.9歳0.6年50人
2018年20.07万16.31万257.2万19.4歳1.1年60人
2017年19.26万11.57万242.7万19.3歳1.2年40人
2016年20.44万4.10万249.4万19.4歳1.2年40人
2015年18.81万2.98万228.7万18.7歳0.7年50人
2014年16.88万1.49万204.1万18.8歳0.6年50人
2013年16.37万6.00万202.4万19.2歳0.6年60人
2012年20.30万2.71万246.3万19.0歳0.5年50人
2011年27.74万17.10万350.0万19.5歳1.5年20人
2010年17.26万0万207.1万19.3歳0.5年20人
15年平均19.62万6.92万242.4万19.1歳0.8年59人

女性・高卒

月収 賞与 年収 平均年齢 勤続年数 労働者数
2024年26.79万9.41万330.9万19.1歳1.1年50人
2023年18.27万12.83万232.1万19.2歳1.1年70人
2022年18.21万5.67万224.2万19.3歳1.0年150人
2021年17.68万9.52万221.7万19.2歳1.0年130人
2020年17.80万4.34万217.9万18.8歳0.7年170人
2019年18.95万9.53万236.9万18.9歳0.7年60人
2018年18.06万4.14万220.9万19.1歳0.8年80人
2017年17.98万7.45万223.2万19.2歳1.0年60人
2016年16.83万6.53万208.5万19.0歳0.8年40人
2015年16.35万8.14万204.3万19.2歳0.8年100人
2014年16.15万5.84万199.6万19.0歳0.9年90人
2013年15.61万5.17万192.5万19.4歳1.3年30人
2012年18.33万31.12万251.1万19.4歳1.0年60人
2011年15.25万0.56万183.6万19.2歳1.2年50人
2010年15.69万1.18万189.5万18.7歳0.6年110人
15年平均17.86万8.10万222.5万19.1歳0.9年83人

📊 賃貸業との給与比較:10代はほぼ同等

不動産業界には「取引業(売買仲介)」と「賃貸業・管理業」があります。10代では給与差が小さい傾向があります。

業種 2024年年収 15年平均 特徴
不動産取引業 288万円 229万円 ノルマ厳しい、歩合給高い
不動産賃貸業 282万円 230万円 安定性高い、固定給多い
差分 +6万円 -1万円 10代ではほぼ同等

⚠️ 重要: 10代では取引業と賃貸業の給与差は小さい(6万円程度)ですが、20代以降は差が拡大します。取引業は営業成績による歩合給が大きく、成果を出せば20代後半で500~650万円も可能。一方、賃貸業は固定給が多く安定性重視です。

⚖️ 10代で不動産取引業に入るメリット・デメリット

✅ メリット

  • 高卒でも月給23万円:大卒初任給と同等以上
  • 歩合給で高収入可能:成果次第で月給40万超も
  • 4年のキャリア優位性:大学4年分を実務経験に
  • 宅建取得で年収倍増:20代後半で500万超も可能
  • 成果主義で公平:学歴より実力が評価される

❌ デメリット

  • 営業プレッシャー大:ノルマ未達は給与減
  • 離職率が高い:10代入社の継続率は低め
  • 夜間・休日対応:顧客優先で不規則勤務
  • 年による変動大:賞与が0~17万と不安定
  • 資格なしは昇給困難:宅建なしだと天井あり

→ 結論: 成果主義に向いているなら10代入社は有利。ただし、宅建資格の取得が20代以降の年収を大きく左右します。営業プレッシャーに弱い場合は賃貸業か大学進学を検討すべき。

❓ よくある質問

統計データから見ると、2024年の女性高卒331万円が男性高卒268万円を上回る62万円の差は、過去15年平均(男性242万円、女性222万円で男性優位20万円)と逆転しています。サンプル数が女性50人、男性70人と少なく、統計的な変動が大きい可能性があります。2024年という特定の年における一時的な現象と判断すべきです。

統計データから見ると、2024年のデータが特に高い(+59万円)のは、人手不足による給与上昇と不動産市場の活況が反映されている可能性があります。2010年代の平均は190~245万円で推移していましたが、2024年は大きく上昇しています。ただし、この上昇が恒続的なのか、一時的なのかは今後の推移を見る必要があります。

統計データから見ると、10代の賞与は年により1.0万円(2010年)から17.3万円(2012年)まで大きく変動しています。理由は:(1)サンプル数が70~290人と少ない、(2)不動産市況により業績連動賞与が変動、(3)10代は入社1年未満が多く賞与支給基準を満たさないケースがある、などです。月給は比較的安定(16~23万円)しているため、基本給は安定していると言えます。

10代では給与差が小さい(6万円程度)ため、業態の特性で選ぶのが良いでしょう。高収入を目指すなら取引業(成果次第で20代後半500万超)。安定性と営業プレッシャーの低さを優先するなら賃貸業。取引業は歩合給が大きいため、成果が出なければ月給15万円台に落ちるリスクもあります。

不動産取引業では宅建士が「必置資格」であり、売買契約の重要事項説明には宅建士が必須です。10代で入社した場合、入社1~2年での宅建取得が、その後のキャリアを大きく左右します。宅建なしでは20代後半で350~400万円が天井ですが、宅建ありなら500~650万円も可能。10年間で約3000万円の差になります。

統計データから見ると、2011年の男性高卒350万円はサンプル数わずか20人で、月給27.7万円・賞与17.1万円という異常値です。15年平均242万円と比較して108万円も高く、特定の高収入サンプルに偏った可能性があります。統計的な信頼性は低く、進路判断には15年平均を参照すべきです。

💼 関連情報:取引業vs賃貸業の給与・キャリア比較

統計データから見えた給与水準を理解したら、次のステップへ。
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