2020年(令和2年)宅建試験データ分析|合格率16.8%・コロナ禍での難化傾向を解説
2020年(令和2年)宅建試験は「高い合格点38点」「受験率83.1%(過去最高)」が特徴。コロナ禍による受験行動の変化が数字に表れた年度を完全解説。
①2020年試験の結果概要|コロナ禍での異例の受験率
🎯 2020年の最大特徴
- 申込者数:245,659人(前年比−10.9%)
- 受験者数:204,250人(前年比−7.3%)
- 受験率:83.1%(過去10年で最高)
- 合格者数:34,338人(前年比−8.1%)
- 合格率:16.8%(過去5年では低め)
- 合格点:38点(50点中、最も高い難易度)
📊 2020年が「異例」だった理由
コロナパンデミックの年にもかかわらず、受験率83.1%は過去10年で最高。
その背景には、テレワーク増加による「学習時間の確保」と「資格取得による転職リスク回避」があったと考えられます。
しかし、試験問題の難易度は上昇。合格点38点は過去5年で最高で、受験者にとっては「受けやすいけど受かりにくい」という矛盾した年度になりました。
②2020年試験の詳細データ
| 項目 | 2020年度 | 2019年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 申込者数 | 245,659人 | 276,019人 | −10.9% |
| 受験者数 | 204,250人 | 220,797人 | −7.3% |
| 受験率 | 83.1% | 80.0% | +3.1ポイント |
| 合格者数 | 34,338人 | 37,481人 | −8.1% |
| 合格率 | 16.8% | 17.0% | −0.2ポイント |
| 合格点 | 38点 | 35点 | +3点(難化) |
| 倍率 | 5.9倍 | 5.9倍 | − |
③合格率16.8%の位置づけ|過去5年での評価
| 年度 | 合格率 | 評価 |
|---|---|---|
| 2024年 | 18.6% | 易しい |
| 2023年 | 17.2% | 標準 |
| 2022年 | 17.0% | 標準 |
| 2021年 | 17.9% | 易しい |
| 2020年 | 16.8% | 難しい |
📊 16.8%の意味
合格率16.8%は、過去5年(2020~2024年)の中では2番目に低い水準です。
受験者数は減少(−7.3%)したにもかかわらず、合格者数も減少(−8.1%)したため、難易度が上がった年として記録されています。
実感:100人中約17人が合格する年度
④合格点38点の難易度解釈|過去5年で最も高い
⚠️ 2020年が「難化の年」だった理由
合格点:38点(50点中)= 76%の正答率が必要
過去5年(2020~2024年)の合格点は以下の通り:
2024年:37点(74%) ← 標準的
2023年:36点(72%) ← 易しい
2022年:36点(72%) ← 易しい
2021年:34点(68%) ← 易しい
2020年:38点(76%) ← 最も難しい
💡 解釈:2020年は試験問題の難易度が高く、受験者全体の「できが悪い」ため、合格点も上げられた(下げられなかった)年です。
受験者が多く受験した年(受験率83.1%)ほど、勉強が不十分な層が混在し、全体的に難しい年になった可能性があります。
⑤合格者34,338人|「道幅」から見た難易度
📈 合格者数の減少が示す現実
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 「合格の道幅」 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 241,436人 | 44,992人 | 広い |
| 2023年 | 233,276人 | 40,025人 | 標準 |
| 2022年 | 226,048人 | 38,525人 | 標準 |
| 2021年 | 209,749人 | 37,579人 | やや広い |
| 2020年 | 204,250人 | 34,338人 | 狭い |
⚠️ 2020年が特異点だった理由:受験者数は減少(−7.3%)したのに、合格者数はさらに減少(−8.1%)。
つまり、合格者1人あたりの「出来」が悪く、試験が難しかった年として記録されています。
⑥前年比較:2019年から2020年への変化
📊 2020年が「難化」した理由
❌ 減少要因
- 申込者数 −10.9%(276,019人 → 245,659人)
COVID-19によるライフスタイルの変化。2019年から約30,000人の申込者が減少。
- 受験者数 −7.3%(220,797人 → 204,250人)
申込者が減少しても、受験率83.1%は過去10年で最高。つまり「本気度の高い受験者」が集中。
- 合格者数 −8.1%(37,481人 → 34,338人)
受験率は上がったのに合格者は減った=試験が難化した明確な証拠。
⬆️ 難化を示す数字
- 合格点 +3点(35点 → 38点)
過去5年で最大の上昇幅。難易度調整では「難しい年」の典型的な数字。
- 合格率 −0.2ポイント(17.0% → 16.8%)
わずかな低下ですが、相対評価制度の中では「狭き門」を意味する。
⑦コロナ禍の2020年|社会背景から見た試験
🌍 2020年宅建試験を取り巻く環境
経済・社会背景
- COVID-19パンデミック真っただ中:緊急事態宣言下での試験実施
- テレワーク急増:自宅学習環境が整備され、受験率83.1%(過去最高)へ
- 不動産市場の変動:在宅勤務による郊外への引越し需要が増加
- 失業リスク懸念:資格取得による「職業スキルの強化」志向が高まった年
試験実施面での影響
- 試験会場の収容数削減:感染防止により、試験日程が複数に分割
- 受験者の「本気度」が高かった:パンデミック下で「確実に合格したい」という層が多く、中途半端な受験者が減少
- 問題の難易度が高く設定:高難度受験者が集まったため、試験委員側は難しい問題を出題?
⑨難易度ランキング|2020年は過去5年で最難関
🥇 過去5年(2020~2024年)難易度ランキング
最難関。合格率が最も低く、合格点が最も高い年度。
標準的な難易度。合格点・合格率とも平均的。
易しい年度。中程度の難易度。
最も易しい年度。合格点が最も低く、合格率が最も高い。
2020年は過去5年で最難関の年度。2021年(最易しい)との「合格点差は4点」「合格率差は1.1ポイント」という、実務的には大きな差があります。
⑩2020年に受験した人へ|そして今後の学習者へ
💚 2020年の「難化」が教える教訓
①「受験率の高さ=合格しやすさ」ではない
2020年は受験率83.1%(過去最高)でしたが、合格率は16.8%(過去5年で最低)。
つまり、多くの人が受験する年だからこそ、「本気度の高い層」が集まり、相対的に難しくなるという逆説が起こります。
②合格点の「3点差」は大きい
2020年の38点と2021年の34点、たった4点の差ですが、これは「合格率1%の違い」を意味します。
学習戦略としては「平均点を目指す(35点)」ではなく「確実に合格する点(38点以上)」を目標に設定すべきです。
③パンデミック下の「本気度の高い受験者」
2020年の受験率83.1%という過去最高は、単に「テレワークで学習時間が増えた」だけではなく、
「失業リスクに備えた資格取得」という強い動機を持つ層が集まったことを示しています。
つまり、今後の受験者も「本気度の高い人ばかり」という認識が必要です。
🎯 2025年受験者へのメッセージ
2020年の難化傾向は、試験委員会の「能力を測る問題」への志向を示しています。
「38点以上を目標に、基礎から応用まで徹底的に学習する」
「過去問を最低3周、5周目指す」
「模擬試験で38点以上を安定的に取る」
この3点を実行すれば、2020年のような難化の年が来ても十分対応できます。
⑪次のステップ|2020年データから学んで今年の合格を勝ち取る
🎯 2020年の「難化」に学ぶ合格戦略
📊 他の年度との比較で難易度を理解
2020年は「過去5年で最難関」という位置づけです。
2021年(最易しい)との合格点差4点の違いが、実務的にどう影響するのか、他の年度データと比較して学習戦略を立てましょう。
🎓 2020年の「合格率16.8%」を突破する学習法
2020年は「本気度の高い受験者が集中した年」。
つまり、今の受験者層も同じレベルの競争が予想されます。
38点以上を確実に取るための、効率的な講座選びが重要です。
📈 5点免除制度の活用で合格率UP
2020年のデータから、5問免除者の合格率は約4ポイント高い傾向が見えます。
宅建業従事者であれば、登録講習を受けるだけで合格確率が上昇。
💡 最重要:2020年の難化傾向は「今後も続く」と予想されます。
「平均点を目指す」ではなく、「確実に合格する38点以上」を目標に、今から学習をスタートしましょう。
📋 まとめ:2020年の試験から学ぶ
✅ 2020年は過去5年で最難関の年度(合格点38点、合格率16.8%)
✅ コロナ禍による「本気度の高い受験者」の集中が難化の原因
✅ 受験率83.1%(過去最高)でも、合格率は低下
✅ 「受験率の高さ」と「合格難易度」は相関しない
✅ 合格目標は38点以上の「確実な合格」を目指すべき
✅ 他の年度データとの比較で、学習戦略の精度が上がる
✅ 2025年の受験は「難化予想」を前提に準備を進める
2020年のデータ分析は、単なる「過去の参考」ではなく、
「今後の受験戦略を立てるための現実的な指標」です。
本気で合格を目指すなら、今から学習をスタートしましょう。