◆看護師国家試験科目 老年看護学
看護師国家試験の試験科目である「老年看護学」では、次のようなことが問われます。
- 老年期を生きる人々の生活と健康について理解を問う。
- 健康レベルや療養形態に応じた高齢者と、その家族に対する看護実践についての理解を問う。
- 健康医療福祉制度の変革が老年看護に与える影響、看護師の果たす役割の変化についての理解を問う。
そして、老年看護学は合格発表時に合格ラインの点数を公表する相対評価となっています。
それぞれの大項目、中項目、小項目は次のようになっています。
(厚生労働省より)
◆老年期を生きる人々の生活と健康について
| 大項目 | 中項目 | 小項目 |
|---|---|---|
| 老年期の理解 | ライフサイクルからの老年期の理解 | 老年期の定義 |
| 加齢と老化 | ||
| 人口学的指標からの老年期の理解 | 高齢者人口の推移 | |
| 前期・後期高齢者人口の年代別構成 | ||
| 性差 | ||
| 地域格差 | ||
| 健康指標からの老年期の理解 | 平均寿命・健康寿命 | |
| 疾病構造と有病率・有訴率 | ||
| 受療行動・受療の動向 | ||
| 要介護高齢者の出現率と動向 | ||
| 死亡率、死因、死亡場所 | ||
| 生活の視点からの老年期の理解 | 生活の構造 | |
| 生活のリズムと生活習慣 | ||
| 役割と社会活動・余暇活動 | ||
| 家族・世帯構成 | ||
| 住宅と環境 | ||
| 就労・雇用 | ||
| 収入・生計 | ||
| 老年期を生きる人々の特徴 | 老年期の発達と成熟 | 老年期のおける発達と成熟の意味 |
| 老年期の発達課題 | ||
| 人格と尊厳 | ||
| 喪失体験 | ||
| 高齢者のスピリチュアリティ | ||
| 高齢者の多様性 | 高齢者の人生と経験の意味 | |
| 高齢者の生活史 | ||
| 価値観の多様性 | ||
| 健康状態の多様性 | ||
| 生活習慣・生活様式の多様性 | ||
| 老年期を生きる人々の健康 | 加齢に伴う変化 | 加齢に伴う変化の特徴 |
| 身体的機能の加齢変化 | ||
| 精神的機能の加齢変化 | ||
| 社会的機能の加齢変化 | ||
| 高齢者にとっての健康 | 老年期の健康のとらえ方 | |
| 高齢者の健康の特徴 | ||
| 生きがいと生活の満足感 | ||
| 高齢者をとりまく社会 | 高齢者と家族 | 高齢者と家族のライフサイクル |
| 家族構成の変化 | ||
| 家族形態の変遷 | ||
| 高齢者と家族の人間関係 | ||
| 高齢者と社会システム | 高齢者の社会参加 | |
| 高齢者ソーシャルサポート | ||
| 高齢者サービスシステム |
◆健康レベルや療養形態に応じた高齢者と、その家族に対する看護実践について
| 大項目 | 中項目 | 小項目 |
|---|---|---|
| 老年看護の基本的考え方と課題 | 高齢者とQOL | 高齢者の尊厳と権利擁護(アドポカシー) |
| ノーマライゼーション | ||
| 自立支援とエンパワメント | ||
| 老年看護活動の特性 | 安全な生活への看護 | |
| 健康の保持増進と予防活動の重視 | ||
| 疾病の回復への看護 | ||
| 日常生活能力の維持・改善 | ||
| 人生の終焉への看護 | ||
| 家族との協働と家族看護 | ||
| ケアの調整とリスクマネジメント | ||
| チームアプローチ | ||
| 老年看護活動の場の特質と看護 | ||
| 老年看護における倫理的課題 | 自己決定 | |
| 資源の公平な分配 | ||
| 高齢者差別(エイジズム) | ||
| 高齢者虐待と関連法規 | ||
| 成年後見制度 | ||
| 社会福祉法における福祉サービス利用援助事業 | ||
| 高齢者の生活を支える看護 | 高齢者の生活機能と包括的アセスメント | 基本的日常生活動作(BADL)と手段的日常生活動作(IADL) |
| 認知機能 | ||
| 心理・情緒機能 | ||
| 活動と社会参加 | ||
| 生活環境 | ||
| コミュニケーション | コミュニケーション能力や高齢者とのコミュニケーションを阻害する影響要因のアセスメント | |
| 高齢者とのコミュニケーションの方法 | ||
| 歩行・移動 | 歩行・移動動作のアセスメント | |
| 歩行・移動動作の援助 | ||
| 転倒 | 高齢者の転倒予防の意義 | |
| 転倒発生の要因 | ||
| 転倒予防のためのアセスメント | ||
| 転倒予防のための援助 | ||
| 食生活 | 食生活のアセスメント | |
| 食生活の援助 | ||
| 排泄 | 排泄のアセスメント | |
| 排泄の援助 | ||
| 清潔・衣生活 | 清潔行為のアセスメント | |
| 更衣動作のアセスメント | ||
| 清潔・衣生活の援助 | ||
| 活動と休息 | 活動と休息のアセスメント | |
| 活動と休息の援助 | ||
| 性(セクシュアリティ) | セクシュアリティのアセスメント | |
| 健康なセクシュアリティへの援助 | ||
| 社会参加 | 社会参加のアセスメント | |
| 生きがいややりがいがもてる社会参加への援助 | ||
| 高齢者に特有な 症候・疾患・障害と看護 |
脱水症 | 高齢者の脱水症の病態と要因 |
| 脱水症のアセスメント | ||
| 脱水症の予防と援助 | ||
| 摂食・嚥下障害 | 高齢者の摂食・嚥下障害の病態と要因 | |
| 摂食・嚥下障害のアセスメント | ||
| 摂食・嚥下障害を有する高齢者の看護 | ||
| 誤嚥性肺炎の予防と援助 | ||
| 低栄養状態 | 高齢者の低栄養状態の病態と要因 | |
| 低栄養状態のアセスメント | ||
| 他職種との協働による栄養管理 | ||
| 掻痒症 | 高齢者の掻痒症の病態と要因 | |
| 掻痒症の病状と生活への影響のアセスメント | ||
| 掻痒症の予防と援助 | ||
| 尿失禁 | 高齢者の尿失禁の病態と要因 | |
| 尿失禁のアセスメント | ||
| 尿失禁を有する高齢者への援助 | ||
| 便秘・下痢 | 高齢者の便秘・下痢の病態と要因 | |
| 便秘・下痢のアセスメント | ||
| 便秘・下痢の予防と援助 | ||
| 睡眠障害 | 高齢者の睡眠の特徴と睡眠障害の病態と要因 | |
| 睡眠障害のアセスメント | ||
| 睡眠障害を有する高齢者への要因 | ||
| 視覚障害 | 高齢者の視覚障害の病態と要因 | |
| 視覚障害の程度と生活への影響のアセスメント | ||
| 白内障治療時の援助 | ||
| 聴覚障害 | 高齢者の聴覚障害の病態と要因 | |
| 聴覚障害の程度と生活への影響のアセスメント | ||
| 補聴器を使用する高齢者とその家族への援助 | ||
| 廃用症候群 | 高齢者の廃用症候群の病態と要因 | |
| 廃用症候群予防のためのアセスメント | ||
| 廃用症候群予防のための援助 | ||
| 骨粗鬆症 | 高齢者の骨粗鬆症の病態と要因 | |
| 骨粗鬆症の症状と生活への影響のアセスメント | ||
| 骨粗鬆症予防のための援助 | ||
| 骨粗鬆症の治療と支援 | ||
| うつ病 | 高齢者のうつ病の特徴と要因 | |
| うつ病の症状と生活への影響のアセスメント | ||
| うつ病の治療と援助 | ||
| せん妄 | 高齢者のせん妄の病態と要因 | |
| せん妄のアセスメント | ||
| せん妄予防のための援助 | ||
| せん妄発生時の治療と援助 | ||
| 認知症 | 高齢者の認知症の病態と要因 | |
| 認知機能の評価方法 | ||
| 認知症高齢者に対する基本的姿勢とコミュニケーション方法 | ||
| 周辺症状と生活への影響のアセスメント | ||
| 認知症の治療と援助 | ||
| 認知症の療法的アプローチ | ||
| 認知症高齢者の家族への支援とサポートシステム | ||
| 認知症高齢者の権利擁護のための社会的支援・制度 | ||
| パーキンソン症候群 (パーキンソニズム) |
高齢者のパーキンソン症候群の病態と要因 | |
| パーキンソン症候群の症状と生活への影響のアセスメント | ||
| パーキンソン症候群の治療と援助 | ||
| 感染症 | 高齢者の感染症の病態と要因 | |
| 感染症の罹患予防と感染拡大の防止策 | ||
| 治療を受ける高齢者への看護 | 薬物療法 | 加齢に伴う薬物動態の変化 |
| 服薬管理とリスクマネジメント | ||
| 薬物療法と受ける高齢者への援助 | ||
| 手術療法 | 麻酔・手術侵襲が高齢者に与える影響 | |
| 高齢者の手術療法におけるインフォームドコンセントと看護の役割 | ||
| 術前準備における高齢者への援助 | ||
| 術中における高齢者への援助 | ||
| 高齢者に起こりやすい術後合併症の予防と援助 | ||
| リハビリテーション | 高齢者に対するリハビリテーションの意義と特徴 | |
| リハビリテーションを受ける高齢者の看護 | ||
| 受療形態に応じた高齢者への看護 | 入院時の看護 | |
| 外来診療時の看護 | ||
| 検査時の看護 | ||
| 退院計画と退院時の看護 | ||
| 高齢者の終末期の看護 | 高齢者の死にかかわる権利と医療・ケア提供者の責務・役割 | 高齢者の死亡の動向 |
| 終末期の概念と高齢者の晩年期の特徴 | ||
| 終末期における生き方や死の迎え方の意向(アドバンスディレクティブ(事前指示)、リビングウィル) | ||
| 家族の参加と家族への支援 | ||
| 多専門職種からなる医療・ケアチームによる終末期支援の意義と役割 | ||
| 終末期看護の実践 | 身体徴候のアセスメントと看護 | |
| 苦痛の緩和と安楽への看護 | ||
| 精神的苦痛や混乱に対する看護 | ||
| 臨死期の評価と看護 | ||
| 看取りを終えた家族への看護 | 家族の心理の理解と看護 | |
| 家族へのグリーフケア | ||
| 家族の生活の再構築への看護 |
◆健康医療福祉制度の変革が老年看護に与える影響、看護師の果たす役割の変化について
| 大項目 | 中項目 | 小項目 |
|---|---|---|
| 介護保険と老年介護 | 高齢者の保健医療福祉の関連施設における看護 | 保健医療福祉の関連施設の看護 |
| 介護療養型医療施設の特徴と看護 | ||
| 介護老人保健施設の特徴と看護 | ||
| 介護老人福祉施設の特徴と看護 | ||
| 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)の特徴と看護 | ||
| 小規模多機能型居住介護の特徴と看護 | ||
| 高齢者を介護する家族への看護 | 介護家族の生活と健康 | 要介護高齢者と家族の理解 |
| 家族援助の視点と看護 | ||
| 介護力の評価 | ||
| 介護適応への看護 | ||
| 支援ネットワークづくり | ||
| 家族介護の課題 | 介護問題の社会的動向 | |
| 地域支援と市民参加 | ||
| 介護の社会化と看護の役割 |
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