看護師と助産師の違い
「看護師」は病気の時お世話になるイメージが、「助産師」は出産の時にお世話になるイメージがあると思います。
どちらも医療資格ですが、助産師と看護師はどう違うのでしょうか。
ここでは、看護師と助産師の違いについて説明します。
二つの資格の共通点。
看護師と助産師の共通点としては、まずどちらも国家資格です。
さらに共に保健師助産師看護師法という法律に定められています。
これは保健師も同じです。
●保健師助産師看護師法第2条
●保健師助産師看護師法第5条
看護師、助産師は共に保健師助産師看護師法に定めれた国家資格であり、資格を持つ者しか名乗れない名称独占資格、かつ、その資格を持つ者しか業務を行えない業務独占資格であるのもまた共通点です。(保健師は名称独占のみ)
また取得するために行く養成施設も、同じようなところになります。
医療機関等で一緒に働くことになると、接する機会も多いかもしれません。
二つの資格の違い。
同じ法律で定められており、職場も同じようなところになることも多いので共通点が多い資格ではありますが、明確な違いも多くあります。
保健師助産師看護師法第2条と第5条にあるように、業務内容が違います。
| 業務内容 | |
|---|---|
| 看護師 | 看護 |
| 助産師 | 助産行為 |
簡単に言うと、助産師は、妊婦や出産後の女性(褥婦)、生まれたての赤ちゃんの保健指導を行い、看護師は、出産後の女性を含めて病気や怪我をした人のお世話や診療の補助を行う人です。
助産師は看護師でもある。
業務内容が違い、それぞれ独占業務ですので、看護師は助産師の業務、助産行為を行えません。(出産を助ける、産婦・新生児を世話する行為)
同時に助産師は看護師の業務を行えません。とはなりません。
●保健師助産師看護師法第7条2
第7条にあるように、助産師は助産師国家試験及び看護師国家試験に合格して、免許を受けている者ですので、看護師の資格を持っています。
ですので、助産師は看護師でもあるわけです。
| 看護師資格 | 助産師資格 | |
|---|---|---|
| 看護師のみ | ○ | × |
| 助産師 | ○ | ○ |
助産師は看護師資格があるので、看護業務もできます。
(ちなみに厳密にいうと、助産行為は医師も、看護業務は医師、歯科医師も同法30条、31条によりできます。)
| 看護 | 助産行為 | |
|---|---|---|
| 看護師 | できる | できない |
| 助産師 | できる | できる |
主な養成施設。
看護師になるための養成施設は、近年大学進学者が増え高学歴化してはいますが、他に看護短大、看護専門学校、高等学校看護科など多岐にわたっています。
一方助産師になるには、まず看護師資格が必要です。看護師免許を持った人が、助産師学校などでさらに1年以上教育と実習を行い、国家試験に合格すると取得できます。
大学で看護師と助産師が同時に受験できるカリキュラムがあるところや、大学院に進学して取得するパターンもあります。
| 主な養成施設 | |
|---|---|
| 看護師 | 大学、短大、専門学校、高等学校など |
| 助産師 | 助産師学校、大学、大学院 |
助産師は女性しかなれない。
第2条をよく見直してみると、最後に性別の規定があります。
●保健師助産師看護師法第2条
ここにあるように、共同して業務にあたる産婦人科医には男性もいますが、男女平等の世の中、法律で助産師は女性しかなれないと明記されているため、男性はいません。
(同じような文言がある資格に歯科衛生士がありましたが、改正されて現在は男性も取得可能。)
| なれる性別 | |
|---|---|
| 看護師 | 男女 |
| 助産師 | 女性のみ |
助産師は開業することが可能。
開業できる資格といえば、医師や歯科医師などがありますが、助産師も実は開業できます。
●医療法第2条
上記にあるように、医療法に助産所を助産師が助産業務を行う場所と明記されてます。
助産所のことを一般的に助産院と言われていますが、助産師ではないものが、紛らわしい名称を用いることもできません。(医療法第3条3)
それぞれの主な活躍の場
看護師の活躍の場が病院等の医療機関、助産師の活躍の場が医療機関でも産婦人科、助産院などとなってくることが多いでしょう。
| 主な活躍の場 | |
|---|---|
| 看護師 | 医療機関等で看護業務 |
| 助産師 | 産婦人科等や助産院で助産行為 |
看護師と助産師では役割や活躍の場で違いが見受けられますが、関わる事も多いと思います。
助産師は看護師資格が必要ということで、看護師の知識経験を生かして、助産行為に特化してます。
助産師は看護師の上位資格、プラスアルファの資格という位置付けです。
年収や給料は、助産師のほうが多いようですが、弊サイトには看護師のデータのみありますのでご覧ください。
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