◆看護師国家試験科目 基礎看護学
看護師国家試験の試験科目である「基礎看護学」では、次のようなことが問われます。
- 看護の基本となる概念について理解を問う。
- 基本的看護技術についての理解を問う。
- 保健・医療・福祉の中で看護の果たす役割についての理解を問う。
そして、基礎看護学は合格発表時に合格ラインの点数を公表する相対評価となっています。
それぞれの大項目、中項目、小項目は次のようになっています。
(厚生労働省より)
◆看護の基本となる概念について
| 大項目 | 中項目 | 小項目 |
|---|---|---|
| 看護の基本となる概念 | 看護の本質(概念) | ケアとケアリング |
| 看護理論(ニード論、相互作用、人間関係論) | ||
| 看護実践における理論知と実践知 | ||
| 役割と機能 | ||
| 対象者とその理解 | ||
| 看護の変遷 (ナイチンゲール、我が国の職業看護と教育制度) |
||
| 人間と健康 | 全体としての人間 | |
| 歴史的・関係的存在としての人間 | ||
| 成長発達する存在・ライフサイクルと健康のかかわり | ||
| 健康の諸定義、主観的健康と客観的健康 | ||
| 健康の諸相 | ||
| 健康への影響要因 | ||
| 生活と健康 | 基本的ニーズとその充足 | |
| 生活習慣とセルフケア | ||
| 文化的規範と学習 | ||
| 基本的ニーズと健康とのかかわり | ||
| 生活の安全と環境 | ||
| QOL | ||
| 健康への影響要因 | ||
| 看護倫理 | 基本的人権、世界人権宣言、個人の尊重 | |
| 医療の倫理原則、ケアリングの倫理 | ||
| 患者の権利 | ||
| 患者の尊厳、権利の擁護と看護の役割 | ||
| 専門職と倫理 | ||
| 倫理綱領 | ||
| 安全確保と抑制・拘束 | ||
| インフォームドコンセントと 自己決定、代理意思決定 |
||
| プライバシー保護と個人情報保護 | ||
| 終末期と看取りにおける患者・家族の意向確認と尊重 | ||
| 看護の展開 | 信頼関係の構築 | 援助的人間関係 |
| 共感、傾聴 | ||
| 患者・利用者・家族との協同 | ||
| 目標の共有 | ||
| 問題解決過程 | 看護過程・看護診断の概念 | |
| 看護過程の構成要素 | ||
| 看護理論と看護過程 | ||
| 看護実践過程 | 根拠に基づいた看護(EBN)の概念 | |
| クリティカルシンキング | ||
| リフレクション(プロセスレコードを含む) | ||
| 看護チームアプローチ | ||
| チームカンファレンス | ||
| 情報の開示と患者参加の促進 | ||
| 対象者への説明と同意の確認 | ||
| 看護の安全な実施と対象者の反応の確認 |
◆基本的看護技術について
| 大項目 | 中項目 | 小項目 |
|---|---|---|
| 共通基本技術 | コミュニケーションの技術 | コミュニケーションの構造・種類 |
| グループワークの基礎知識 | ||
| 看護面接技術 | ||
| コミュニケーションに障害のある人々への対応 | ||
| 教育指導の技術 | 教育指導のプロセス | |
| 対象者に合わせた指導方法と媒体の工夫 | ||
| 個別指導・集団指導の特性、適用、メリット、デメリット | ||
| 入院・退院時の援助 | ||
| 看護過程展開の技術 | 情報の種類、収集方法と分析・解釈の統合 | |
| 看護問題の明確化と優先順位決定 | ||
| 看護目標の設定と計画 | ||
| 評価 | ||
| 看護記録の意義、必要性と種類 | ||
| 報告の必要性と方法 | ||
| 医療計画とクリニカルパス | ||
| 観察技術 | ヘルスアセスメントの基礎知識 | |
| インタビューの技術 | ||
| 一般状態のアセスメントと評価 | ||
| 感染予防の技術 | スタンダードプリコーション | |
| 感染症予防 | ||
| 手洗い、消毒、滅菌法、無菌操作 | ||
| 感染性廃棄物の取扱 | ||
| 感染症発生時の対応 | ||
| 針刺し事故防止 | ||
| 安全管理の技術 | 安全管理対策 | |
| 誤与薬の起こりやすい状況と対策 | ||
| 転倒・転落の起こりやすい状況と対策 | ||
| チューブ・ライントラブルの起こりやすい状況と対策 | ||
| インシデント、医療事故、医療過誤の概念と内容 | ||
| インシデントレポート、医療事故報告の目的と活用 | ||
| 安楽確保の技術 | ボディメカニクスの原理と看護実践への活用 | |
| 体位の種類と身体への影響、安楽な姿勢・体位の特徴 | ||
| 身体ケアを通じてもたらされる安楽 | ||
| 安楽を保つための医療環境の調整 | ||
| 死亡時のケア | 死の兆候 | |
| 死後の処理 | ||
| 遺族へのかかわり | ||
| 基本的日常生活援助技術 | 環境を整える技術 | 環境の調整 |
| 病床の整備 | ||
| 食生活の援助技術 | 食事栄養の意識 | |
| 食物選択に影響する要因 | ||
| 健康な食生活と食事摂取基準 | ||
| 栄養状態の評価 | ||
| 食行動に影響する要因のアセスメント | ||
| 食事摂取の援助方法 | ||
| 病人の食事 | ||
| 経管栄養法 | ||
| 経静脈栄養法 | ||
| 排泄の援助技術 | 排泄行動に影響する要因のアセスメント | |
| 排泄物とその観察 | ||
| 自然な排便・排尿を促す援助方法 | ||
| トイレ歩行・ポータブルトイレの援助方法 | ||
| 床上での尿器・便器・おむつによる援助方法 | ||
| 浣腸・摘便 | ||
| 導尿・膀胱留置カテーテル | ||
| 尿失禁・便失禁の種類と援助方法 | ||
| 活動・休息の援助技術 | 活動・運動に影響する要因のアセスメント | |
| 体位変換 | ||
| 床上移動 | ||
| 車椅子への移動・移送 | ||
| ストレッチャーへの移動・移送 | ||
| 療養生活におけるレクリエーション | ||
| 休息・睡眠に影響する要因のアセスメント | ||
| 睡眠を促す援助方法 | ||
| 清潔・衣生活の援助方法 | 清潔方法に影響する要因のアセスメント | |
| 身体各部の清潔の援助方法 | ||
| 病衣の選択 | ||
| 寝衣交換 | ||
| 診療に伴う技術 | 呼吸・循環を整える技術 | 呼吸を楽にする姿勢・呼吸法 |
| 酸素吸入の適応と方法 | ||
| 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の測定 | ||
| 口腔内・鼻腔内・気管内吸引 | ||
| 胸腔ドレナージの管理 | ||
| 肺痰法 | ||
| 温罨法・冷罨法 | ||
| 保温・体温管理 | ||
| 創傷管理技術 | 創傷の種類・治癒過程と観察 | |
| 褥瘡の予防、処置 | ||
| ドレッシング・包帯法 | ||
| 与薬の技術 | 薬剤の作用・投与量・投与法による生体への影響、起こりやすい合併症、生活への影響 | |
| 薬剤の種類と取扱方法 | ||
| 与薬法 | ||
| 副作用の徴候の観察 | ||
| 救急救命処置技術 | バイタルサインのアセスメント | |
| 1次救命処置 | ||
| 止血法 | ||
| 生体機能管理技術 | 診察・検査時の看護師の役割 | |
| 検体検査と尿、便、喀痰、血液の採取方法 | ||
| 生体検査 | ||
| 胸腔穿刺、腹腔穿刺、骨髄穿刺 | ||
| 胃洗浄、膀胱洗浄 | ||
| ME機器の取扱とモニタリング |
◆保健・医療・福祉の中で看護の果たす役割について
| 大項目 | 中項目 | 小項目 |
|---|---|---|
| 看護の役割と機能を支える仕組み | 看護活動の場と専門分化 | 地域・在宅における看護活動 |
| 医療施設における看護活動 | ||
| 保健福祉施設における看護活動 | ||
| チーム医療における看護職の役割・活動 | ||
| 看護職の各種資格と活動(認定看護師、専門看護師の活動を含む) | ||
| 継続看護 | 施設内における継続 | |
| 施設間継続 | ||
| 施設と在宅間での継続(退院計画、指導を含む) | ||
| 経時的変化に対する継続看護 | ||
| 保健医療福祉の連携 | 他職種の役割 | |
| 他職種との連携 | ||
| チームアプローチの概念 | ||
| 看護管理 | 看護管理の概念 | |
| 看護組織と職務 | ||
| 看護業務管理と看護基準 | ||
| 安全管理(リスクマネジメント、ヒューマンエラー) | ||
| 看護提供システム | ||
| リーダーシップとフォロワーシップ | ||
| 現任教育、継続教育、キャリア開発 | ||
| 看護の質と保証と評価 | ||
| 看護職員の労働安全衛生 | ||
| 看護制度、看護行政 | 看護制度の変遷 | |
| 看護教育制度の変遷 | ||
| 看護行政の組織 | ||
| 看護にかかわる診療報酬 | ||
| 看護職員の確保 | ||
| 看護職員の労働環境 | ||
| 災害看護 | 災害の定義、災害の種類と災害サイクル | |
| 災害時の制度と支援システムの構築 | ||
| 被災者救援 | ||
| 災害各期の看護支援 | ||
| 災害時要援護者への支援 | ||
| 看護の展望と国際化 | 異文化と看護 | |
| 看護の国際性 |
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