病院での主役は医師、看護師などの医療の各種スペシャリストですが、
それぞれの専門分野は得意であっても病院内などの事務的なことは教育されているわけではありません。
一般の会社に経理や総務があるように医療機関にも医療事務のような実務に携わる管理部門が必要で、特に病院特有の診療報酬請求事務は医療事務の専門的業務で、カルテからレセプト(診療報酬明細書)の作成や、治療費の計算をするのは医療事務の業務です。
一言で「医療事務」といっても様々な資格があります。
●医療秘書技能検定試験
医療秘書教育全国協議会が実施する試験
年間約二万人が受験する
1級、準1級、2級、3級の四種類あり、合格率は10%弱から70%と幅広い
140近い加盟スクールがあり、受験者は学生が多い
●診療報酬請求事務能力認定試験
日本医療保険事務協会の主催の試験
1開催受験者数約1万3千人程度。一番受験者が多い
年2回、7月と12月に実施される
旧厚生省時代から認定を受けた団体はここだけで信頼度は抜群。医師からの信頼度も高い
男女比1:9で圧倒的に女性が多い
●保険請求事務技能検定試験
日本医療事務協会の主催の試験
年8回実施される
合格率6割〜7割程度
ハローワークなど公的機関での職業訓練の取得目標資格試験に採用されている
学生の受験者数はこれまでで一番多い。就職活動での認知度も高い
●メディカルクラーク
日本医療教育財団主催する試験
合格率は6割程度。
●医療事務管理士
技能試験振興協会主催する試験
年6回実施される
受験資格は特になし
近年、病院経営は厳しくなっており、倒産することも多々あり、医療のあり方が変わっていることもあり、効率的な運営管理も当然のことながら、患者側に立った親切丁寧な対応が求められ、両方の面から医療実務の専門家として期待されています。
主に病院などの医療機関。健康保険組合、製薬会社、医療機器メーカーなども。
医療事務といってもさまざまな資格があります。
医療事務は民間資格で、それぞれ実施団体があり、開催される回数も合格率も様々です。
それぞれの試験に合格して医療事務として従事することが一般的です。
医療事務を取りたいといってもたくさんの種類がある中、どれを取ればいいんだろう・・・ そういう時は有名どころの診療報酬請求事務能力認定試験がおすすめです。 |