助産師国家試験出題基準は、助産師として必要な知識及び技能として適切な範囲及び水準を明確に示すためたびたび改定されています。
助産師国家試験については、次のように改定されています。
(厚生労働省からの引用)
近年の医療や看護を取り巻く環境の変化に伴い、より重要さが増していると考えられる教育内容に関する項目の精選と充実を図った。
- 薬剤の用法や薬効の理解、緊急時の対応、看護倫理及び看護技術等に関する項目の充実を図った。
- 大・中・小項目のそれぞれの位置付けを再確認し、中項目間あるいは中項目と小項目との整合性を図った。
保健師助産師看護師学校養成所指定規則改正に伴い、平成21年度より適用となる看護基礎教育カリキュラムの改正内容を踏まえて見直した。
助産師については平成22年より従来の看護基礎教育カリキュラムで学んだ卒業者と改正後のカリキュラムで学んだ卒業者が混在することから、両者が同じ助産師国家試験の問題で受験する場合であっても、互いに不利益を被ることがないような内容とした。
従来、中項目までであった項目には、できる限りの小項目を明示し、
近年解明された疾患や注目されている異常については小項目に追加した。
妊娠、分娩、産褥、新生児期、乳幼児期にある対象とその家族についての「診断」を示し、
ケアについては、各時期で「正常経過にある対象」と「正常経過からの逸脱及びハイリスク状態にある対象」に
分けて実践に必要な基礎能力を示した。
特に正常とリスクの境界領域にある状態の診断と対処及びケアができるよう追加した。
また、診察技術については、従来、周産期各時期に分けて示されていたものを、複数の時期で用いる技術も多いことから、
大項目「基礎助産技術」としてまとめるとともに、近年の周産期医療の現状を踏まえ、
緊急時の対応と救急処置・母体及び新生児搬送の適応を盛り込み、時代のニーズに合う助産技術の強化を図った。
医療安全対策や災害対策をはじめ、現在の周産期医療の現場が抱える問題に考慮して新たな内容を盛り込み、助産所、病院・診療所双方での問題に対処できるよう助産管理の実際について強化した。
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