臨床心理士とは、カウンセラー、サイコセラピストなどとも呼ばれる心の専門家の資格です。
これまで、うつ病の増加や震災などでの被災、犯罪被害などでのPTSDの増加による問題を解決する専門家の整備がされていなかったこともあり1988年に出来たばかりの比較的新しい資格であり、社会的ニーズがますます高まる昨今、早急な国家試験への昇格が期待されています。
精神科などでも治療できる資格ですが、精神科医などとの違いは外科手術や投薬が出来ない、物理的なアプローチではなく、「対話」によって内面にアプローチし、治療、支援する専門家が臨床心理士です。
医師や看護師など医療系資格のほとんどは理系分野ですが、臨床心理士は病院で治療に携わることができる唯一の文系資格です。
心理分野にはほかにも認定心理士、カウンセラーなど多数の民間資格がありますが、そのステータスは学校カウンセラー指定資格ということもあり最も高くなっております。
この資格を取るには
日本臨床心理士資格認定協会が指定した大学院を修了する必要があります。
指定大学院は1種と2種があり、それぞれ104校、32校あり、もれなく倍率が高くなってます。
倍率が高い=人気があるということなので、心理学部や教育学部など心理系学部学科が有利です。
いずれにしても大学院に進学する必要がある、その大学院の倍率が高いということで時間的にも経済的にも難易度的にも負担がかかる資格のひとつです。
●臨床心理士の職域
教育分野・・・学校内相談室、教育センターなどで心理的援助。学生、親、教室へのコンサル他の機関との橋渡し。
医療・保健分野・・・病院・診療所などで心理テスト、心理療法のほかに、デイケアやコンサル活動。
福祉分野・・・児童相談所などで心理的援助。子どもの心身の発達、非行、障害児・者、女性問題など
司法・矯正分野・・・家庭裁判所、少年鑑別所などで心理的援助。テストや調査、矯正に向けての心理面接などを行う。
労働・産業分野・・・企業内相談室、ハローワークなどで心理的援助。職業適性相談。
ほかにも新分野が多岐にもわたる。個人で開業している臨床心理士も増加途上。